バリアフリーを意識した家づくり

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複雑化する住宅事情に対処するため「住まい方」を根本的に見つめ直す
今後の日本の社会情勢を考えると、高齢化社会がさらに進んでいくことが予想されます。このとき、大きくクローズアップされてくるのが、バリアフリー住宅です。このバリアフリー住宅も含め、日本の住宅事情はますます複雑になってきますが、ここで重要なことは、こういった問題にどのように対処していくかなのです。ところが、日本人は、もともと「住まいの在り方」について考える力があまり備わっていないのが実情です。これはよく指摘されることですが、日本人の生活水準をみると「衣食住」のうち、衣と食に関しては、かなりのレベルまで満たされています。しかし、一向に改善されないのが、住宅事情なのです。なぜ遅れてしまったかというと、日本人が住に関する訓練を受けてこなかったからです。事実、日本の義務教育をみても、「家庭科」はあるのに、「住まい」に対する教育が施されてはいませんでした。これに対し、ヨーロッパ諸国などでは、それぞれの家庭で「住まい」に対するポリシーのようなものが受け継がれています。たとえば家具一つとっても、何代かにわたって使い込まれていることが多く、椅子が壊れてしまったときに、ほかの家具とマッチしないものを新しく購入することは許されないように教育されているわけです。ここには、一例をあげるなら、壊れにくい「石の文化」であるヨーロッパと、腐ってしまう「木の文化」であった日本との違いなどが影響しているのでしょうが、日本の場合、壊れたら捨ててしまって、すぐに予算内で応接の四点セットを購入してしまうのです。また、バリアフリーというと、段差をなくして、手摺りを付ければいいと簡単に考えられがちですが、そうではなく「家を建てる最初の段階で配慮されるべきだ」という発想が大切であると思うのです。
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「転んでから」ではなく「転ぶまえ」にバリアフリー住宅のプランニングを
冒頭でも述べたように、いま日本の住宅事情は、高齢化社会を迎えて、どんどん複雑になってきています。たとえば、ある人の死因が心不全と診断されたとしても、その原因を探っていくと、じつは家の階段から転落して腰を悪くし、だんだんと体力が低下していった揚げ句に浴室で溺れてしまった、というケースもあるのです。こういった家庭内事故についても、決して見過ごすことはできません。ですから、人間ドックと同じように予防が肝心で、転んでからではなく、転ぶまえに安全な家をつくるべきなのです。また、今後は在宅介誰が絶対的に増えていくことが予想されるので、自分が健康なうちに投資して、家を直す心積もりが必要になります。繰り返しになりますが、倒れてからバリアフリーにするのではなく、健康で長生きするために行うのです。食べ物や運動不足に気をつけるのと同じように、一日の大半を過ごす「住まい」に対しても気をつかってほしいものです。「健康」をキーワードにするのなら、「生活」そのものを総合的にとらえるべきなのです。

住まいに対する認識を新たにして新建材を使用しない工夫を

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ちょっと考えてみても、ビニールクロスなどは貼ったときがもっともきれいで、あとは一日ごとに汚れていくものです。でも、自然の木材をはじめ、塗り壁やレンガなどは、年月を経るごとに味わいが出てきます。新建材は、たばこの煙を吸いませんが、木質系やプラスターは、煙を吸ったり吐いたり呼吸しながら対処してくれるのです。自然の建材を使用すると一般的にコストは高くなりますが、材質や質感の違いによって、価格もさまざまですので、検討したいところです。ランニングコストは、長期的にみれば、自然の建材のほうがいいのですが、新築時に家一軒まるごと使うのが無理な場合は、ある部分は高い自然素材、ある部分は安い自然素材、といったように使い分ければいいのです。私の事務所の場合は、最初の打ち合わせでなるべく新建材を使わないようにしたいと話をします。どうしてもという箇所では、新建材のなかで無害なものを探し出せばいいわけです。日本人の感性の一つとして、なんでも完壁を求めるようなところがあります。住宅に対しても、透き間もなくヒビも入らない、といったようなことを要求しますが、木材は乾燥材ですから、ヒビ割れたり、あばれたりするのは当たり前なのです。このような感性が、建物にピッタリとはまる新建材を普及させてしまった要因でもあるので、今後は、認識を改める必要があると思います。
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住まいをより快適にするために

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建材選択からはじまる家づくり
体に害を及ぼす新建材で家全体が囲まれている
ここ最近、都市住宅の環境がますます悪化してきているため、住まいをより快適にするための工夫が必要になってきていることを痛感しています。たとえば、私が取り扱った住宅相談のなかには、土地が10坪台しかないというのもありました。この対策としては、もう上へ延ばすか下へ延ばすしかありません。地下を利用する場合は、物置ならなんの問題もありませんが、そこで暮らすとなると湿気の問題などが出てくるし、コスト的にもかかってしまいます。私はこういった問題をクリアするために、光豊かな風の通る空間づくりをコンセプトにして、中庭を取り入れたり、リビングを2階にするなどの工夫を凝らすことにしています。
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このように住まいをより快適にすることをテーマにしながら、「新建材」「バリアフリー」「2世帯住宅」「町並み」の4つにスポットを当て、考察を加えていきたいと思っています。さて、いちばん最初に取り上げる新建材ですが、私たちは、これまでなんの疑いもなくこの材料を使用してきました。ところが、ここ数年で人間の体を蝕むことがわかってきたのです。こうした症状は、シックハウス症候群と名づけられ、とくに家庭にいる時間の長い、子供と老人への影響が大きく、ゼンソク、アトピーの要因になっているとされています。もともと日本の建材は、木と土と紙から構成される無害なもので、何百年と使い継がれてきました。一方、新建材の場合は、樹脂などの化学物質からできているため、燃やせば有毒ガスが発生し、それが環境汚染へとつながっていったのです。新建材は昭和30年代の後半から使用されるようになりましたが、その背景には、住宅そのものの絶対数が不足していたことがあげられます。このころは、団地サイズの平均12坪ぐらいで、とにかくつくることが優先された時代だったのです。新建材のメリットは大量生産と均質化にあるので、コストダウンを図って利潤を得ようとするハウスメーカーに重宝がられたのは当然のことといえます。賃貸マンションやアパートでも、人の入れ替え時に貼り替えのきく新建材は、文字どおり適材適所だったわけです。多くのハウスメーカーが使用している新建材は、柱を木目調に見せかけているものなども、すべて樹脂やプリントです。ビニールクロス、プラスチック系の床材も同様で、これらを貼り付ける接着剤も有害なため、いわば家全部が有害な新建材で囲まれているといえるのです。

建築家が工事変更で果たす役割

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工事途中の変更は施主の新たなる意欲の表れ
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工覗途中の変更はないにこしたことはありませんが、事実上、変更のない工或はありえません。これまでみてきたとおり、着工まえから完成に至るまでの間に、さまざまなチェックを行います。ですから、考えてみれば、単純なミスを発見するだけでなく、それまで予定になかったものを発想してしまうのは、むしろ当然すぎるぐらい当然のことなのです。じつを言うと、一般的に工事変更は、設計中よりも、工事が開始されて具体的に建物の姿が見えてきたころから多くなってきます。自分たちの家族が住むことになる家が、だんだんとできあがっていくプロセスは、非常に感動的なことです。そのプロセスに立ち会うことで、今まで平面図では読み取ることができなかったことをイメージできるようになるわけです。この傾向は、家づくりに真剣に取り組んでいる人ほど強くなるといえます。ですから私は、工事途中の変更は、施主が優柔不断で決断力がないためではなく、施主の新たなる意欲の表れと理解しているのです。工事変更が生じるさまざまな要因とはさて、一口に工事変更といっても、その場で簡単にできるものもあれば、一つまえの段階まで戻らなければならないものなど、さまざまです。なかには、それまで綿密な打ち合わせをしてきたにもかかわらず、こちらの予想できないような突拍子のないものや、急に家族構成が変化したため、大きな変更を必要とするものも出てきます。これらの工事変更が生じるおもな原因は、つぎの3つに大別できると思われます。1つ目は、図面解釈のくい違いによるもので、2つ目は、コミュニケーションの行き違いによるもの。そして3つ目は、施主の住まいに対する考え方が工事のプロセスを通じて変化発展したことによるものです。しかし、私の事務所の場合は、これらの原因を取り除こうとは思っていません。なぜなら、1つ目も2つ目も、どんなに注意していても生じてしまうものであり、そして3つ目は、すでに述べたように肯定的にとらえているからです。問題は、これらの原因を取り除くことではなく、それぞれ特徴をもった工事変更に、どのように対処していくかにあるのです。工事変更の対処は施主と建築家の二人三脚で
では、具体的な工事変更の例として、精算表を見てみることにします。変更項目や変更後の差額金額を参考にしていただくのは当然のことながら、ここでは、その日付に注目してください。細かく分けるなら、53にものぼる変更項目のうち、1番最初は3月3日で、最後は6月21日。つまり、この間、約四カ月もの月日にわたっていることになるのです。こうした変更工事に対して、ハウスメーカーや工務店は工期の遅れを嫌って、あまり親身に取り合ってくれないことや、たとえ取り合ってくれたとしても高額になってしまうことは、再三指摘してきたとおりです。先ほど私は、工事変更にどう対処していくかが問題だと述べましたが、じつを言うと、その明確な回答はありません。建築家のできることは、いくつも生じる工事変更に対して、一つひとつ対処していくことだけなのです。そして、このとき大切なのは、建築家が、つねに施主と一緒に考え、悩んであげることだと、私は考えます。

他人任せにしないことが理想の家を現実のものとする

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収納関係や配線のチェックをより的確にするためには、実際にダンスやテレビなどを置いた状態を想定しながら行うとよいでしょう。こうしたチェックは、各部屋ごとに実行していく必要がありますが、とくにリビングでは徹底したいものです。テレビ、ステレオ、コンピューター、電話、FAX、飾り棚などの位置を想定しながら再確認すれば、収納量は十分か、コンセントは使い勝手のいい位置にあるかといった、細かな点まで気づくはずです。こうしたチェックによって、たとえば藤井家では、スイッチやコンセント、テレビの位置変更をはじめ、洗面回りの機器、収納の扉を両開きから折り戸にしたり、ガラス扉に変更することになりました。このほか、ピアノを演奏したときのために「遮音の性能データ」を集めたり、浴槽の機能のチェックをしてみたりと、施主がこだわりをもっている箇所は、念入りにチェックし、再確認します。この段階でのチェックは、これまで図面上で練り上げてきたレイアウトの最終確認ということができます。自分たちの希望どおりの家を手にするため、最後まであきらめない気持ちが大切です。ところが、「もう、任せてしまったものだから・・・」という発言をよく耳にします。これは、日本人の一つの特徴なのでしょうが、任せた場合は、「口出ししない、あるいは口出ししてはいけない」と思ってしまう傾向にあるようです。
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昔の家とは違って、現代における家の椛成要素は、かなり複雑になってきているため、任せきりだと決してうまくいかないのです。ですから、あくまでも家づくりの主役は自分であるということを忘れずに、主張すべきことはしっかりと主張し、希望どおりの家を現実のものとしてください。

完成をイメージしながら最終確認を

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収納の増減・位置変更は現場に足を運ぶことで気づく
地鎮祭や上棟式とそのあとのチェックを済ませたのなら、つぎは収納関係を確認します。時期的には柱や梁がプラスターボードで貼られる直前の状態ですが、まだやり直しがきく段階なのです。建築家に家づくりを任せていないなら、自分で工程表を見て、どこで何を確認したいかを業者に伝えなければなりません。私の事務所の場合は、専門的なチェックは除き、施主がチェックしたほうがいいと思われるものは、そのつど現場に足を運んでもらうことにしています。さて、収納のチェックですが、工事の工程がある程度まで進むと、今持っているものをどこに置いたらよいかなど、具体的なイメージがしやすくなります。もちろん、施主から提出された家具リストによって、既存のものをどこに配置するかは、図面上で十分な検討を加えています。でも、実際に柱が立って壁ができ、そこに空間が生まれると、「ここにもう一つ棚がほしい」といったように、それまでは発想できなかったことまで気がつくようになるのです。
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慎重に行いたい電気配線のチェック
電気の配線については、チェックする項目がいくつかあります。とくに、スイッチをはじめ、コンセント、照明器具、チャイムなどの位置は、再確認したいところです。また、いちばん間違えやすいのがコンセントの位置で、たとえば図面上では、ダイニングテーブルの足元にコンセントがほしかったのに、現場では横に大きくズレていたという場合が少なくないのです。これらは、まず私の事務所でひととおり調べたあと、もう一度施主と一緒に見てもらっています。

ハード面はもちろんのことソフト面も考慮する

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屋根、壁、床の色の決定と同時に、ぜひ行いたいのが強度関係のチェックです。上棟式は柱や梁の骨組みができあがり、屋根をつくって壁を貼るまえの段階ですから、榊造体を確認するにはもってこいの状態です。「確認申請図面」に基づきながら、筋違いの位置や、火打梁、ボルトなどの補強関係がどのように処理されているかを見ていきます。筋違いとは、柱と梁によって形成された長方形が、横揺れなどの水平加力を受けて変形するのを防ぐために、斜めに渡す木のこと。これは三角形の原理を応用したもので、明治時代以降に西洋建築が導入されてから採用されたものです。火打梁とは、各部屋の床梁や桁などのコーナーに、斜めに入れる木材のこと。二階床面の水平剛性を高めるとともに、木材の床組みの接合部を固める役割をもっています。そしてボルトなどの金物類は、たとえば、この接合部をとめるときなどに使用されています。地鎮祭のときに確認した基礎と同様、これらをチェックしなければ、これから自分たちが住む家が、地震や風圧などに耐えうる「強い家」だと安心することができないということを胆に銘じておいてください。上棟式後は、施主と一緒に工事現場で、もう一度前述の部分や電気の配線などを確認します。
住宅購入時には地震対策も十分気にしておきましょう。←こちらではその他住宅関連情報がたくさんあります。
工事中のさまざまな確認事項は、ともすればハード面ばかりに気を取られがちになってしまいます。しかし、たとえばコンセントの位置などは、実際に生活をはじめたときの使い勝手も考慮しなければなりません。ですから、ソフト面にも着目しながら行う必要があります。

上棟式では部材の強度と仕上がりの色を確認

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周囲の風景や建物と比較して屋根や壁などの色を決定する
地震が起こってからでは遅い。建物設備の地震に向けた先行投資なら、←ここから情報を探せます。
地鎮祭が終わると、約1ヵ月ほどで上棟式になります。この間に基礎工噸があり、一方では、大工さんが木材の準備を整えています。ただし、この木材のチェックは技術的なことなので、建築家に任せておけばいいでしょう。上棟式は地鎮祭と並ぶ重要な儀式で、家を建てる際に柱や梁などの骨組みを組み立てていき、最後の棟木を最上部に上げ終わる日に行われるものです。だいたい夕方からはじまるので、そのまえに、屋根材・壁材・床材のサンプルを現場に持ち込んでおきます。そして、周囲の風策や建物と比較しながら、施主の家族に色などを確認してもらうことにしています。たとえば、屋根の色をグリーンと決めていても、両隣の家も同じだったときは、急遅変更して黒にしようということもあるのです。屋根や床貼りは、上棟後すぐ工事にかかる部分なので、迷ったとしてもなるべく早く決めたほうがいいでしょう。床にしても、思っていたよりも日が当たらず暗くなりそうなら、明るい色にする場合もあります。まえにも述べましたが、こういったチェックは事務所でも可能ですが、現場で行ったほうが都合がよく、施主も、「この家に実際に住むんだな」という実感がわくものなのです。また、開口部の大きさの確認も重要なポイントです。たとえば、図面上では十分だと思っていた窓でも、隣が総二階のため暗いのでもっと大きくしたいとか、反対に、隣から見えてしまうので小さくしたいとか、いろいろ出てくるので、私の事務所では、チェック後に開口建具を発注するようにしています。ハウスメーカーや一般業者は、着工まえに色や開口部など、すべてを決定してしまうので、注意が必要です。開口部については、どこを透明ガラスにして、どこを曇りガラスにするかといったことにも十分気をつかいたいものです。

欠陥住宅とならないよう基礎のチェックは念入りに

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着工時でのチェックで、いちばん肝心なのが基礎の確認です。私の事務所では、当然のことながら、施主と一緒に行いますが、かりに設計事務所が付いていなくても、施主自身で確かめるべきです。基礎の種類としては、左ページの図表にあるとおり、一般住宅では、布基礎(蓮続基礎)か、べた基礎が用いられることが多いようです。布基礎は、木造建築で使用されてきた歴史が長く、建物の外周や部屋の間仕切りに沿って敷設し、地盤と一階の床とは一般的に四五センチ以上離れ、換気口が設けられます。地盤が悪いときは、フーチングを大きくするなどして、対処していきます。地盤の善し悪しは、とても大事です。とくに新たに土地を買って家を建てる場合、造成されるまえがどんな状態だったかは重要です。湿地だったり、田園であったりすれば、基礎の深さやその施工方法も慎重に考えなければなりません。あらかじめ専門業者に地盤調査を依頼することも必要です。布基礎とべた基礎は、どちらが地震に強いかという質問をよくされますが、しっかりした地盤であれば、とくに差はないと考えています。べた基礎は、鉄筋コンクリートの量が布基礎より多いのでコスト高ですが、とくに軟弱な地盤の場合は、べた基礎のほうをすすめています。べた基礎は、別名「いかだ工法」ともいわれ、建物の荷重を均等に地盤に伝えることになります。また、地盤とまったく関係なくべた基礎を使用するケースも多くなってきました。たとえば、法規制で北側斜線や道路斜線などの制限が厳しい場合、少しでも天井を高くしたいときなどに用いられるのです。布基礎は、排気口などを設けるため、地盤から一階の床までの高さが四五センチ以上必要ですが、べた基礎なら15~20センチの高さで済むためです。布基礎にせよべた基礎にせよ、コンクリートを流し込むまえに、配筋をチェックする必要があることは言うまでもありません。配筋の状態と鉄筋の数と同時に基礎の深さや、フーチングの幅やその下の突き固めた石の状態も確認していきます。重要なのは、あくまでも施主自身の目で見ることです。基礎部分は、最近クローズアップされている欠陥住宅でいちばん問題となる箇所です。ですから、ヨンクリートを打つまえに、一度見学にいきます」と宣言して、業者や施工者へプレッシャーを与えておくことも肝心なことだといえます。
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ひどいところになると、鉄筋の数が極端に少なかったり、フーチングの厚みや幅がほとんどなかったりすることもあります。こういった良心的ではない業者も少なからず存在するので、くれぐれも注意が必要となります。

地鎮祭では敷地と基礎をチェック

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敷地にテープを貼って建物の位置確認を
地鎮祭とは、土木や建築工事などをはじめるまえに、土地の神を鎮める祭りのことで、工事の無事を祈るはら儀式です。神主さんにお祓いをしてもらい、儀式のあとは出席者全員で土地の神様に「献杯」します。地鎮祭のあとは、基礎を打ち、骨組みを組み立てて上棟式を迎えることになるので、この時点でチェックしなければならないことを確実に済ませてしまいます。私の事務所では、こうした地鎖祭や上棟式などで施主の家族が集まり、各工事の流れが区切られる機会を利用して、さまざまな確認をしてもらうことにしています。まず、地鎮祭では、実際の敷地に平面図どおりにテープを貼って、建物の位置関係を確かめます。そうすると、隣の二階の部屋が出ているとか、木が覆いかぶさっているとか、北側が狭くて通り抜けできないとか、平面図では予想できなかったことを発見できるのです。車庫になる箇所に、実際にクルマを入れてみるのも有効な手段だといえます。そして、こうした部分を施主と一緒に微調整しておけば、「あと50センチくらいあれば、自転車が置けたじゃないか」といった後悔をしなくてすむわけです。
地震について、箪笥などは危ないとされておりますが、上手に固定すれば逆に家の強度が増し、重要な役割を果たします。←その他役立つ情報はこちらから。
また、この段階では、地盤のレベルをどこにするかを決定します。ほとんどの場合、真っ平な土地などはありません。ですから、両隣との高さを見つつ建物の位置関係を確かめるなど、さまざまなことを考慮に入れながら検討していくわけです。