住まいをより快適にするために

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建材選択からはじまる家づくり
体に害を及ぼす新建材で家全体が囲まれている
ここ最近、都市住宅の環境がますます悪化してきているため、住まいをより快適にするための工夫が必要になってきていることを痛感しています。たとえば、私が取り扱った住宅相談のなかには、土地が10坪台しかないというのもありました。この対策としては、もう上へ延ばすか下へ延ばすしかありません。地下を利用する場合は、物置ならなんの問題もありませんが、そこで暮らすとなると湿気の問題などが出てくるし、コスト的にもかかってしまいます。私はこういった問題をクリアするために、光豊かな風の通る空間づくりをコンセプトにして、中庭を取り入れたり、リビングを2階にするなどの工夫を凝らすことにしています。
転居やリフォームを機に家具について再考してみるのも良いかもしれません。壁面収納を選択肢に入れてみましょう。一戸建て 売れない ←こちらのサイトからは、不動産関連情報をたくさん見られます。
このように住まいをより快適にすることをテーマにしながら、「新建材」「バリアフリー」「2世帯住宅」「町並み」の4つにスポットを当て、考察を加えていきたいと思っています。さて、いちばん最初に取り上げる新建材ですが、私たちは、これまでなんの疑いもなくこの材料を使用してきました。ところが、ここ数年で人間の体を蝕むことがわかってきたのです。こうした症状は、シックハウス症候群と名づけられ、とくに家庭にいる時間の長い、子供と老人への影響が大きく、ゼンソク、アトピーの要因になっているとされています。もともと日本の建材は、木と土と紙から構成される無害なもので、何百年と使い継がれてきました。一方、新建材の場合は、樹脂などの化学物質からできているため、燃やせば有毒ガスが発生し、それが環境汚染へとつながっていったのです。新建材は昭和30年代の後半から使用されるようになりましたが、その背景には、住宅そのものの絶対数が不足していたことがあげられます。このころは、団地サイズの平均12坪ぐらいで、とにかくつくることが優先された時代だったのです。新建材のメリットは大量生産と均質化にあるので、コストダウンを図って利潤を得ようとするハウスメーカーに重宝がられたのは当然のことといえます。賃貸マンションやアパートでも、人の入れ替え時に貼り替えのきく新建材は、文字どおり適材適所だったわけです。多くのハウスメーカーが使用している新建材は、柱を木目調に見せかけているものなども、すべて樹脂やプリントです。ビニールクロス、プラスチック系の床材も同様で、これらを貼り付ける接着剤も有害なため、いわば家全部が有害な新建材で囲まれているといえるのです。